今年の夏はおばけよりも熱中症が怖い|亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~|亀戸の脳神経・脊髄クリニック

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クリニックコラム

今年の夏はおばけよりも熱中症が怖い|亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~|亀戸の脳神経・脊髄クリニック

今年の夏はおばけよりも熱中症が怖い

こんにちは、亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~の院長、田宮亜堂です。

毎日これだけ暑いと、行き帰りの通勤だけでもうぐったりですよね。

体の水分を簡単に奪われてしまうのを、直に感じます。

 

 

ところで、この夏本番の今、体調管理として大切なのが、①熱中症対策、②エアコン対策の2つです。

今回は「熱中症対策」についてお話を渡したいと思います。

 

 私たち人間の体のうち、約6割は水分と塩分やカリウムといった電解質を含んだ体液から成り立っています。

毎日の食事と飲水、それと体内で作られる水分で体の中の水分摂取を調節し、便と尿、そして汗や呼吸で同じ量の水分排泄をおこなっているのです。

その量はだいたい2.5Lとされており、そのうち食事と飲水で摂取すべき水分量は2L強もいるんです。

 

 さて、なぜ人の体内にはそれだけの水分が必要なのでしょうか?

⑴体温調節

私たちの体は、汗をかくことで高くなった自分の体温を下げることができます。

その体の水分が不足すると、このようにして体温調節をおこなうことができなくなり、熱中症になります。

 

⑵栄養素や酸素を全身の組織に運ぶ

人の体の中を循環する血液は、代表的な水分の一つです。

栄養素や酸素を全身の組織に運んでいます。

脳や心臓に十分血液が行き渡らなくなると、脳梗塞や心筋梗塞になってしまいます。

 

⑶不要な老廃物を体外に排泄する

体の代謝から出てくる老廃物や二酸化炭素を排尿、排便あるいは呼気として排出します。

健康な便の80%は水分であると言われています。

それよりも水分が少ないと便秘になり、水分が多いと下痢になりやすくなります。

 

 脱水になると、これらの機能維持が困難になります。

のどが渇いた段階では、すでに脱水が始まっていることが多いのです。

そして、そのまま大丈夫とがまんしていると、熱中症に移行してしまいます。

 

 熱中症にはⅠ度(軽症)、Ⅱ度(中等症)、Ⅲ度(重症)の3段階があります。

以下の症状を参考に、必要があれば大急ぎで受診してください。

Ⅰ度(軽症)

□めまい、立ちくらみ

□筋肉痛(こむらがえり、足がつる、筋肉のピクつきなど)

□多量の発汗、汗がとまらない

□手足のしびれ

□気分不快

 この段階では、体の水分量が発汗とともに減っていても、影響は手足の末梢部分にとどまり、頭などの中枢部分への影響はちょっとしたふらつき程度にとどまっています。

 一刻も早くに体の異常に気づいて、水分と塩分摂取に努めることが大事です。

また現場での応急処置として、冷所(エアコンの効いている屋内や外ならば木陰)での安静、濡れた手ぬぐいやアイスノンなどで体表冷却をおこないます。

そして、それらの処置で回復するようであれば、落ち着いたところで自宅に帰り、経過をみていきましょう。

 

Ⅱ度(中等症)

□頭痛(後頭部痛、頭全体の痛み)

□吐き気、嘔吐

□全身のだるさ、疲労感

□集中力や判断力の低下

□水分減少に伴い、発汗は継続していますが減少

 この時点で体の水分量はかなり減っており、体温調節がうまくいかなくなっているので、発熱を伴うこともかなりあります。

頭痛がある場合、意識はしっかりしていますが、脳梗塞など思わぬことが頭の中で起きていることもあるので、現場での応急処置(前項参照)をおこなった上で、医療機関を受診するようにしてください。

 

Ⅲ度(重症)

□意識障害:声をかけても反応がおかしい、ふらつきがある

□けいれん

□汗が出ず、高体温

□肝臓や腎臓の機能障害

□血液凝固異常

 この時点では、すでにかなり危険な状態になります。すぐに救急科のある病院に救急搬送する必要があり、そのまま放置すると命にかかわることになります。

 

 子どもと高齢の方は、特に熱中症になりやすいので気をつけてください。

 子どもの場合は、大人よりも地面に顔などが近いのでアスファルトの照り返しの影響を受けやすく、また体温調節機能が未熟なので注意をしなければいけません。

そして、言葉での表現がうまくできなかったり、夢中になって炎天下で遊んでいると手遅れになってしまうこともありますので、こまめに声をかけて水分摂取を心がけましょう。

帽子をかぶせることも必要です。

 

 高齢の方の場合は、のどの渇きや暑さを感じにくい体質になっており、体内水分貯蓄量も若年者に比べると少ないので、汗をかきにくい状態になっています。

家の中にいて、あまりのどが渇いていないから大丈夫と思っていると、エアコンの設定が高かったりした場合に気づいたら熱中症になっていることがあります。

 動脈硬化が進行している方は、脱水になることで脳梗塞や心筋梗塞になりやすくあります。

また高血圧や糖尿病などの基礎疾患のある方は、利尿作用のある降圧薬や糖尿病薬を内服していることもあり、体が脱水になりやすい傾向にあります。

 

 普段の生活では、少なくとも12L近い水分摂取が望ましいとされています。

特に朝起きた時、お風呂に入る前後、外出する前後および寝る前は、水分不足とならないように水分を摂りましょう。

 

 また汗をかいたときは、水分とともに塩分も摂取するようにしましょう。

スポーツドリンクなどがそばにないときは、水1Lあたりに塩2g(小さじ1杯)を溶かして飲むようにしましょう。

 

 食事に含まれる水分も大事なので、朝食を抜いたりすることで熱中症になりやすくなります。

カフェインの含まれるコーヒーなどは一応水分ですが、利尿作用もあるのでその分排出される量も増えます。

朝起きて朝食をとらずに缶コーヒーで済ませてしまうと、熱中症になりやすくなります。

 

 まだまだ暑い日々が続きますが、こまめに水分を摂りながら、暑い外よりは涼しいカメクロに寄ってみてはいかがでしょうか?

熱中症で頭痛がある場合は、当クリニックで検査および応急処置もできます。

(重要)ただし、ショッピングモール内のクリニックゆえに、熱発がある場合はまずこの時期はコロナ感染も念頭においてください。

当クリニックではコロナ関連の積極的な検査(抗原・抗体検査、PCR検査)はおこなっておりません。

のどの痛みや鼻汁などの症状がある場合、もしくは周囲にコロナ感染となった方がいた場合は、まずは発熱診療機関を受診してください。ご協力よろしくお願いいたします。

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