肩こりの原因はなに?|亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~|亀戸の脳神経・脊髄クリニック

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肩こりの原因はなに?

皆様、こんにちは。

亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~の院長の田宮です。

今回は、肩こりについてお話をしようと思います。

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 来院される患者さんの訴えの中で、最近多くなってきているのが「肩こり」です。

「肩が痛い」という方もいますし、「首から肩にかけてつらい」と訴えられる方もいます。重くなってくると「頭の後ろから首にかけて痛いし、肩もパンパン」とほぼ上半身の大半に悩みを抱えている方もいらっしゃいます。

 

 実は、この肩こり、厚生労働省の国民生活基礎調査では、女性が訴える症状の第1位であり、男性でも第2位なのです。つまり、つまり日本国民のかなり多くが悩んでいるのです。

 特に、この数年間に新型コロナウイルスの流行により、テレワークを強いられることも多くあると思いますが、普段の慣れている仕事用のデスクでなく、自宅のキッチンテーブルだったり、子どもが使っている低めの机でのデスクワークを余儀なくされている場合に、ますますこの症状を訴えられる方は増えているように思います。

 

肩こりの具体的な原因は?

 では、そもそも肩こりとはどういう病態を言うのでしょう。

肩こりの解剖学的な原因としては、次のようなことが言われています。

 

⑴交感神経の活動による首から肩にかけての筋肉の過剰な緊張

 これは日常的な肉体的精神的ストレスが原因となって、常に筋肉に力が入ってしまう状態と理解できます。仕事や勉強などによる疲労や睡眠不足などが蓄積されると、筋肉がほぐれることはなかなか難しい状態なのです。

 

⑵首の骨の異常な不安定性

 首の骨は全部で7つあり、それぞれが椎間板という軟骨結合によりしっかり連結されています。しかし、この椎間板が加齢や外傷などにより傷んでしまうと首を動かすときにぐらつきが生じてしまいます。首の骨の中を脊髄神経が走行しているので、首の骨が大きくぐらついてしまうと脊髄神経の損傷につながる可能性があるので、椎間板がしっかりしない分、首の骨がぐらつかないように、周囲の筋肉に力をいれて防御しないといけないのです。

 

⑶ストレートネックおよび後弯変形

 首の理想的な形は前弯の状態、つまりのどの方に弯曲している形です。しかし、スマホの活用やデスクワークなどの下を向く作業が多くなることにより、徐々に椎間板の変性や首の骨の変形に伴い、首がストレートに変形したり背中方向にカーブが生じる後弯変形という方になってしまうのです。その結果、首の背中側にある筋肉群は常に伸びて緊張した状態を強いられることになってしまいます。

 

⑷筋肉内の血液の流れが滞ることも原因に

 首から肩にかけての最も大きい筋肉は僧帽筋と言います。その僧帽筋の中には血管が多くあり、その血流を維持することで筋肉はほぐれています。しかし、同じ姿勢が長く続いたり、運動不足に陥ったり、また寒さなどで血管が縮こまったりすると筋肉内の血行不良や酸素化不良が起こってしまい、僧帽筋の過剰な緊張が生じてしまうとされています。

 デスクワークで長時間下を向いてキーボードを叩いていたり、厨房などで下を向きっぱなしでの調理、保育園などで自分より小さい子の相手をしたり、美容室で座っているお客さんの髪を切ったりするときも、相当首に負担がかかっているのです。そのほかにも看護師さんや歯科衛生士さんのように下を向きながらの処置が多い場合や、工場での検品作業や大型トラックやバスの運転なども緊張しながら下を向くことの連続なので、首から肩にかけての痛み、頭痛を訴えられる方が多くいらっしゃいます。

 

当クリニックでの肩こりでのアプローチ

 大事なことは、普段の日常生活や仕事、勉強の環境を整えることで、ある程度は症状を緩和させることができるということで、当クリニックでは問診を非常に重要視しています。

またその一方で、上記でも述べましたように、体の異常が原因となっている場合があります。

それらは放置すると、徐々に症状が悪い方へ進行していきますので、病態によっては、悪化を防ぐために首の動きの制限なども指導いたします。

 

首の下の方の張りや肩こりが強い場合は、以下の検査をおこないます

⑴頚椎の不安定性を確認するための頚椎の動態的レントゲン評価

⑵頚椎症や頸椎椎間板ヘルニアの有無をみるためのMRIでの評価

⑶肩の痛みが特に強い場合は、肩関節の異常の評価

 

頭に近いところの痛みやこりがある場合は、以下の検査を検討します 

 首の上の方から後頭部にかけて(耳の後ろから少し上まで)の痛みや違和感が強い場合は、首の評価もおこないますが、椎骨動脈に異常がないか、大後頭孔近傍に腫瘍などの病変がないかと頭の方の検査、頭部MRIや頭部MRAも行うことになります。

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