緊張型頭痛|亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~|亀戸の脳神経・脊髄クリニック

〒136-0071東京都江東区亀戸6丁目31-6カメイドクロック4階 ドクターズスクエア内
050-3146-4280

診療日10時15分~13時、15時15分~18時のみつながるようになっています
*土曜は10時15分~14時となります

ヘッダー画像

クリニックコラム

緊張型頭痛|亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~|亀戸の脳神経・脊髄クリニック

WEB予約

LINE登録

緊張型頭痛

1.原因】


緊張型頭痛の大きな原因としては、首や肩まわりの筋肉がこわばることが挙げられます。デスクワークやスマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢をとると、首や肩の筋肉が緊張しやすくなるのです。また、精神的なストレスや疲れ、不安なども関係します。ストレスを受けると筋肉が強張ったり、脳の痛みに対する調整が乱れたりすることがあり、それが頭痛につながると考えられています。さらに、慢性的な睡眠不足など、生活リズムが崩れることで体が疲労しやすくなり、痛みの感じ方も敏感になることがあります。

2.悪化する因子】


緊張型頭痛を悪化させる要因のひとつは、やはり「姿勢の悪さ」です。パソコンに向かって長時間作業したり、スマートフォンを覗き込んだりする姿勢が続くと、首や肩の筋肉が硬くなります。また、ストレスの多い環境や、不十分な休息時間も悪化の原因です。さらに、夜更かしや短い睡眠による睡眠不足も、体を休める時間が足りなくなるため、頭痛を引き起こしやすくなります。

3.診断】


緊張型頭痛かどうかを判断するときは、国際頭痛学会が定めた基準(ICHD-3)というものを参考にします。一般的には、頭が両側で締め付けられるように痛み、ズキズキという拍動性ではないこと、日常の動作で痛みが強くなりにくいことが特徴です。多くの場合、強い吐き気や嘔吐(おうと)、強い光や音を極端に嫌がる症状はほとんどありません。ただし、慢性化すると軽い光や音への敏感さが出ることもあります。診察の際には、頭痛がどのくらいの頻度で起こるか、どんなタイミングや状況で起こりやすいか、ほかにストレスや睡眠不足はないかなどを詳しく医師に伝えることが大切です。

4.治療】


緊張型頭痛の治療は、大きく「急に起きた頭痛をやわらげる治療」と「頭痛の発作を予防する治療」に分かれます。急な痛みには、イブプロフェンなどの痛み止め(NSAIDs)やアセトアミノフェンがよく使われます。ただし、毎日のように薬を飲み続けると、かえって頭痛を慢性化させる薬物乱用頭痛のリスクがあるため、使い過ぎには注意が必要です。
一方、頭痛が頻繁に起きたり、ほぼ毎日続くような「慢性緊張型頭痛」では、予防薬としてアミトリプチリンなどの抗うつ薬を少量使うことがあります。これは、うつ病を治療するためというより、脳の痛みを抑える機能を補うためです。そのほかに筋肉をゆるめる筋弛緩薬や漢方も効果的な場合が多いです。

また、理学療法(首や肩のマッサージ、ストレッチなど)や、ストレスに対処するカウンセリング、リラクセーション法、認知行動療法などを組み合わせることも効果的です。

5.予後】


緊張型頭痛は、命に関わるような病気ではありませんが、痛みが長引けば、仕事や家事、勉強などのパフォーマンスを下げたり、イライラの原因になったりします。しかし、適切な治療や生活習慣の改善を行えば、多くの方は症状のコントロールが可能です。特に、姿勢を正して定期的に休憩をとる、ストレスをうまく発散する、睡眠を十分にとるなどの取り組みで、頭痛の頻度が減ったり、痛みが軽くなったりすることが期待できます。
ただし、一度慢性化すると治療に時間がかかり、頭痛が習慣化してしまうことがあります。そのため、痛みが続く場合は早めに専門家(頭痛外来や神経内科、脳神経外科など)に相談し、必要に応じて薬物療法や理学療法、生活指導を受けると良いでしょう。

 

ページトップ