高校生のときに、小説家だった祖父(田宮虎彦、代表作:「足摺岬」「絵本」など)が脳梗塞になり、「今までのように話すことができない」「筆をもつことができない」ことを悲観しながら、その生涯をとじたことを目の当たりにしたことが私にとってすべてのはじまりです。
尊敬していた祖父のいつもと違う姿を見て、「自分として励ますこと以外に何かできなかったのか」ということをずっと自問自答し、それをきっかけに医師、それも脳神経を専門とする脳神経外科をめざすようになりました。
1997年に千葉大学医学部を卒業後、成田赤十字病院、川崎製鉄千葉病院(現千葉メディカルセンター)松戸市立病院(現松戸市立総合医療センター)、千葉労災病院の脳神経外科、救急救命科に勤務しました。
当初は救急医療、血管内治療医をめざしていましたが、医局からのすすめで、2002年より静岡県立総合病院、藤枝平成記念病院にて脊椎脊髄外科医として研修しました。
以降、鎌ヶ谷総合病院脊椎脊髄外科センター、八王子脊椎外科クリニックに勤務し、1日60人の患者様とお話をし、年間600件近くの手術を担当しました。
2017年から千葉大学医学部附属病院、東船橋病院脊椎脊髄センターで外来と手術をしています。日常の診療で頭痛や首の痛み、肩こり、腰痛、そして手足のしびれや痛みといった症状に悩み、そのために仕事、育児、学業や趣味といった日常の営みが阻害されてしまっている人がどれだけ多いのか実感します。そんな方々の肉体的な痛み、そして精神的なつらさ、ストレスをなんとか少しでも減らすことができないものか、という思いをもとに今回この亀戸の地で開業することにしました。
脳や脳血管の異常を早期に発見すること、首や腰の病気、頭痛などによる「痛み、しびれ」などの悩みの解決にクリニックでは力をいれていきます。また「痛み、しびれ」と日常生活習慣との関わりの解明にも取り組み、少しでも皆さまの役に立てるように研鑽を積んでいきたいと思っています。
亀戸脳神経・脊髄クリニック
~あたま・くび・腰~院長 田宮 亜堂
(たみや あどう)