日本脊髄外科学会で優秀賞を受賞しました|亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~|亀戸の脳神経・脊髄クリニック

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日本脊髄外科学会で優秀賞を受賞しました|亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~|亀戸の脳神経・脊髄クリニック

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日本脊髄外科学会で優秀賞を受賞しました

こんにちは、亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~の院長の田宮です。

先週までのものすごい暑さとは打って変わって、今週は雨も降ったりして少し涼しくなってきましたね。

真夏日の暑い中を外出するのは、熱中症の危険性が高いですが、少し暑さの落ち着いた今週は外で軽く運動するにはいいかもしれません。骨粗鬆症にならないように、しっかり日光を浴びながら歩いて足腰に刺激を与えましょう。

 

 さて、先月の話になりますが、6月16日にクリニックを休診させていただきました。私が所属している日本脊髄外科学会の学術集会が和歌山市で開催され、自分の演題発表があったために飛行機で日帰りという強硬手段で行ってまいりました。

 すでにその時点で和歌山は東京よりも暑く、関西空港から学会会場に向かう途中ですでにシャツは湿り始めていました。

 会場は、暴れん坊将軍徳川吉宗公でおなじみ紀州藩紀州徳川家の居城である和歌山城(写真)に隣接する和歌山城ホール。下から見上げる和歌山城は非常に美しく、立派に佇む天守閣に登らない理由はないだろうと、学会の受付を済ませてすぐにその足で向かいました。重力に反して重い自分の体を持ち上げながら、最上階の天守閣にたどり着くと、息切れしながらも見渡す景色は壮大。あらためて、体重を減らすことの大切さを痛感次第であります。

 

 学会ではクリニックの開院準備と重なってしまったということもあり、口演ではなくポスター発表としました。

 

  「キアリ奇形に対する大後頭孔減圧術後に再増大した脊髄空洞症例の検討」

という演題名で、自分のライフワークの一つでもあるキアリ奇形、脊髄空洞症についての発表をおこないました。

 

 これまで千葉大学医学部附属病院もしくは東船橋病院で、キアリ奇形の症例130例近くの手術をおこなってまいりました。その中で手術後にいったんは脊髄空洞が縮小改善したにも関わらず、再度空洞が増大する症例が6例あったのでその原因を検討したという内容です。もちろん空洞が再度大きくなっても、大半の症例は手術前より症状は改善します。しかし、痛みの再燃や手の脱力の進行により再手術をした症例もありました。

 空洞が再度大きくなる時期は、ほぼ3年以内ですが、8年近く経ってから再増大した症例もありました。また6例のうち4例は、術後に重いものをもつ仕事や何かしら気張るような作業をしていたことがわかっています。手術後間もなくに脳圧を上げることが再発につながる可能性を考え、術後すぐには重い物をもったりなどはしないように患者様に注意することを提言しました。キアリ奇形については、いずれまたお話したいと思います。

 

 会場では、お世話になった先生方にお会いすることができ、貴重なお話を伺うことができました。そして、そのまま空路東京まで戻ってきました。

 

 実は先週ですが、脊髄外科学会事務局から連絡があり、私の発表がポスター優秀賞に選ばれたとのことでした。開院準備で忙しい中、症例をまとめたりして念入りにスライドを作成したことが実を結んだということだと思います。

 

 手術をするしない、あるいは生活習慣病かどうかに関わらず、患者様の病気を診ることはもちろん患者様の日常生活ともしっかり向き合うことが大事と考えます。「病は気から」と言いますが、「病は生活から」ということでもあると思います。それは長年心にとめていたこともあり、大きな病院で週1回の外来のみで患者様の病状経過を追っていくことも大事だが、週5日外来をおこなって、みなさんが困ったときにすぐに相談にのることができるクリニックの方がより理想の診療であると考えました。そして、それが「亀戸脳神経・脊髄クリニック~あたま・くび・腰~」を開院した理由であります。

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